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ハンダ付け

ハンダ付けは、初心者にとって鬼門のひとつのようですね。
これがうまく行かなくて、せっかくのキットも動かなかったり、トラブルに見舞われたり。
あるキットメーカーのサポートに持ち込まれる動かない原因の90%以上はこのハンダ付け不良だそうです。


ハンダ付けの勘所
  「ハンダが流れ込むのを見守る」気持ちと、
  ハンダが流れ込むための条件を整える一連の作業の呼吸が、
  ハンダ付けの勘所




私の経験から言えることは、ハンダは「盛ったり」、「くっつけたり」するのもではなく、「流し込む」もの、「流れ込むのを見守」ってあげるものだとお思います。
条件をきちんと整えれば、溶けたハンダは接合部分の細部に勝手に流れ込んで行きます。つまり「ハンダがまわる」のです。
ではその条件を簡単に言うと、

1.接合する金属はキレイであること
   錆、汚れ、油、薬品などなどが付着していないこと

2.必ず、電子工作用の「ヤニいりハンダ」を使うこと
   ハンダを流し込むためには「ヤニ」は必要ですが、ハンダに入っているヤニだけの助けを借りてハンダ付けします。
   特殊な場合を除いて別途ヤニ(ペーストだとかフラックスだとか言われるハンダ付け用の薬品類)を使うことはありません。

3.適正な大きさのハンダごてを使うこと
   ハンダが溶けた状態で接合部に流れ込ませるためには、十分な熱量で接合部の温度を数秒間維持する必要があるため。
   ハンダごて小さすぎても大きすぎてもダメです。
   電子工作では、15Wから40W程度です。
   

ハンダ付け手順
プリント基板に部品をハンダ付けするケースを想定した手順です。

0.ハンダごてのコテ先をコテ先クリーナーできれいにする。

1.左手にハンダ右手にハンダごてを持ち(もちろん左右逆でもかまいません。やりやすい方でどうぞ)

2.接合部をハンダごてをあてて熱する。(一呼吸待つ)
  接合部分全体がハンダが溶ける温度になっていることが重要

3.ハンダをコテ先(接合部部に極力近い方がよい)にあてて溶かし込み、
  ハンダごてを接合部に当てたままハンダが流れ込むのを見守る。

4.ハンダがほぼまわったと思ったら、ハンダごてを接合部から離す。

ハンダが、ピカピカ光っているのが成功の目安です。

多分よくわからないと思います。
手順2から4まで数秒間の出来事です。


これまで説明した、ハンダが流れ込む条件と手順を思い起こしながら下のビデオを見てください。





この呼吸は慣れるまで、数多く練習してみてください。
「ハンダをが流れ込むのを見守る」気持ちと、そのための条件を整える一連の作業の呼吸が、ハンダ付けのコツ




補足説明
ハンダ付けは、「石膏で固めて固定する」様に「金属で固めて固定する」のではありません。そうであれば、多くのハンダをまさに「盛れば」言い訳です。
ハンダは、接合する部分の銅などとハンダが混ざり合って最終的にはハンダと銅の接合部分に合金ができます(金属間化合物といって、数ミクロン程度だそうです)この合金ができることによって、より強く、電気的にも長期間安定した接合が実現できています。

合金ができるためには、ハンダが接合部の金属によくなじまなければなりません。
溶けたハンダが自然に流れ込んでゆくということは、接合部の金属によくなじんでいるということで、確実に金属間化合物を生成することが可能になります。


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